『RADICAL MARKETS 脱・私有財産の世紀』を読みました。

ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革 - エリック・A・ポズナー, E・グレン・ワイル, 安田 洋祐, 遠藤 真美
【1人1票ではない投票?】
本日、『RADICAL MARKETS 脱・私有財産の世紀』をやっとやっと、読み終えました(3週間強かかりました)。
初心者向け以外の経済学の本は、門外漢である私には、いやいや、読み進めるのが大変でした。なんとか読み切りましたが、「ちゃんと内容が頭に入ってるのか?」と問われると、甚だ答えにくいところではありますが、、、。
読み終えられたのは、未来に希望の持てる提案が、盛り込まれていたからだと思います。
この本を知ったのは、NHKの番組「ズームバック×オチアイ」の特別編で、落合陽一さんと、台湾のIT担当閣僚オードリー・タンさんとの対談を見たのがキッカケです。この中で、1人1票ではない投票方法を知って、興味を持ちました。
この投票方法だと、選挙の投票時に私が抱えていた、モヤモヤする気持ちが少しは解消されるかも、と思ったからです。
この本は、以下の構成になっています。
序文 オークションが自由をもたらす
序章 自由主義の秩序の危機(これが結構分量が多くて、ここでヘコタレそうになりました)
第1章 財産は独占である
第2章 ラディカル・デモクラシー(ここで投票の事が論じられています)
第3章 移民労働力の市場を創造する
第4章 機関投資家による支配を解く
第5章 労働としてのデータ
結論 問題を根底まで突き詰める
エピローグ 市場はなくなるのか
謝辞
日本語版解説(ここはぜひお読みください。本の内容が総括されていて、
頭の中が整理されるし、疑問点も整理されます)
第2章 ラディカル・デモクラシーの例文の舞台は、日本(ケンタロウのケース)です。ただ、この例文は、あまり納得できませんでした。この章の新しい提案がなくとも、現行法でも対処できるのでは?、と私は思ったからです。他の方のご意見も伺いたいところだな〜、と思いました。
本の内容は、まだ提案段階なので、このまま施行できる訳ではありませんが、考え方が面白いので、ご興味のある方は、ぜひお読みください。特に、経済格差にご興味のある方に、お勧めです。
膠着状態にあるかもしれない民主主義にも、いろんな未来が描けるんだな〜、と希望の持てた本でした。
◎参考サイト
・東洋経済STORE『RADICAL MARKETS 脱・私有財産の世紀』のページ
https://str.toyokeizai.net/books/9784492315224/
・ズームバック×オチアイ 公式サイト
https://www.nhk.jp/p/ts/EX2P2LNY73/
この記事へのコメント
昨夜、関東で少し大きな地震がありましたね。
ニュースで被害状況を伝えない所を見ると
大丈夫だったかと思います。
しかし、えらく難しそうな本読みましたね〜〜。
内容はめっちゃ興味あるんですが
読破・理解する自信が全くないです!!
>1人1票ではない投票方法
ちょ〜〜〜興味ありますよ!!
私は、高齢者が多い今
選挙権を持たない子を持つ親御さんの1票を
×(かける)子供の数にすれば良いと思ってます。
18歳以上、30歳未満の若い人の1票も×2で良いかも知れない。(暴論か!?)
そんな簡単な内容ではないんでしょうね・・・(--;)
>膠着状態にあるかもしれない民主主義
に関しても、ど〜〜なのよ!?!?!?って最近なってます。
中国研究者!?の中川コージって人が(ど〜いう人かよく知らないです)
『中国の監視社会が、意外とそんなに暗くない!それは我々の誤算』
って言ってて、ほんまにそうやなぁ〜〜と思ってしまった。
もっと暗黒であって欲しかった!!
だったら私たち民主主義の価値が上がるのに!!
だからって社会主義が良いとは言いませんが!!
民主主義に希望が持てる内容なんですね??知りたい!
でも、読む自信ないです〜〜〜〜・・・(--;)
暇なんでダラダラ書きすぎました。
関東圏・関西圏は相変わらず感染者が多いですが
(しゃ〜ないですよね、人口多いんだから)
気をつけてくださいね。
この間は、久しぶりの大きめの地震で、ちょっと驚きましたが、大丈夫でした。
ご心配いただき、ありがとうございます。
しばらく無かったので、油断してました。
大きな地震の予兆でないことを、祈ります。
それからこの「ラディカル・マーケット」は、半ば意地になって、読了しました。ははは。しんどかったけど、希望のある本でした。アイデア次第で、未来は変わるな〜、と思いました。
この本で紹介されている「1人1票ではない投票方法」は、「1人で複数票投票できる」ものです。
HONZというサイトに、堀内勉さんが要約されているので、ご興味があるなら、ご覧ください
https://honz.jp/articles/-/45511
(②Quadratic Voting(QV)(二次の投票=ラディカル・デモクラシー)の所です。)
波平さんの投票方法も、面白いですね。年齢で票数が変わるのは、思いつきませんでした。
それから、中川コージさんのツイッターも拝見しました。面白そうな人ですね。ははは。私は「中国の監視社会」は怖いと思っていますが、住んでみると、案外大丈夫なのかもしれませんね。ただ、香港の情勢は、やはり、、、怖いっす。
まあ、民主主義も社会主義も、まだまだ発展途上だと私は思ってるので、未来はそれなりに開けてくると、思います。多分。
全国的に感染者が多くなって来ましたので、気をつけます。ご心配、ありがとう。そちらも、お気をつけくださいね。