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私が初めてモーリス・ルイスさんの作品と出会ったのは、滋賀県立近代美術館での展覧会(多分、複数の作家の作品が展示してあったと思います)でした。展覧会名は忘れましたが、彼の作品に出会った時、「おお〜、おっきくてきれいでいいな〜」と一目で気に入りました。私が見たのは〈アンファールド〉と言われているシリーズで、中央に広い余白を残し、画面の左右に鮮やかな色の絵の具が斜め(画面端上から、画面下中央に向かって)に流れている作品です。画面中央の余白は、見ている私を受け入れてくれているような気持ちになり、好きになりました。 そして、今回の『モーリス・ルイス 秘密の色層』展では、合計15点の作品と、彼のアトリエの実寸を再現した部屋(空間のみ)が展示されていました。 まず第1室では、〈ヴェール〉シリーズが展示されていました。このシリーズは、チラシ掲載作品『ギメル』などのように、画面ほぼ全体に絵の具が塗り重ねられた作品です。絵の具が塗られた端には、重ねられる前の絵の具の色が少し顔を出し、そこがなんとも言えず、きれいでした。でも見ていて、少し圧迫感も感じました。 そして第2室では、〈ヴェール〉シリーズと、〈アンファールド〉シリーズ(美術館公式サイトのトップページの一番上に、展示された写真があります)が展示されていました。〈ヴェール〉シリーズの『アンビ2』という作品は、下から伸びる黒の絵の具と、上から襲いかかる赤の絵の具のせめぎ合いが躍動的で、ドラマチックだな〜、と思いました。そして、大好きな〈アンファールド〉シリーズの作品3点の前で座って、作品を心ゆくまで眺めました。私が一番好きなのは、『デルタ・ミュー』です。おっきいし、色のマッチングもこれが一番見ていて楽しいです。 第3室では、〈ストライプ〉シリーズが展示してありました。隣接して塗ってあるのに、隣の絵の具と混ざらないところが、凜としていて、清々しかったです。それと同時に、思ったより人間くさい感じもしました。隣の絵の具と交わらないのは、絵の具に秘密があるそうで、使用された絵の具「マグナ」も展示されていました。そして、最後にルイスさんのアトリエの実寸を再現したスペースがありました。うら憶えですが約3.7m×4.5mのスペースで、ルイスさんは5m以上もの作品を作っていたそうです。結構天井も低いんですよ。「え〜」と思い、引き返して作品群を見ましたが、改めてアトリエの小ささに驚きました。作品を90度に折って描いていたのか、はたまたキャンパス地を絵巻状にして描いていたのか、、、。制作の様子は奥様にも見せなかったそうで、未だに謎だそうです。 以上、私としては幸せな展覧会でした。足を伸ばした甲斐がありました。 また美術館は昨年改装されたそうなので、前回より見やすくなったような気がしました。コレクション(常設展示)の部屋も良くなっていて、特にバーネット・ニューマンの『アンナの光』の展示はよかったです。1室にこの作品のみ展示してあるのですが、作品の左右の壁がほぼ弓形のガラス窓になっていて、大きな赤い画面の作品がゆったりと鑑賞できました(マーク・ロスコの作品を展示した「ロスコの部屋」は残念ながら閉鎖されていましたが(テートに貸し出し中))。 帰りの時間が迫っていたため、残念ながらミュージアムショップやギフトショップで買い物はできませんでしたが、わりといいので(前回買い物しました)、この2つのショップもお薦めです。できれば、朝に到着して、自然散策路も歩かれたほうが、楽しいですよ。展覧会の会期は残すところあと1週間なので、ご注意ください。 『 モーリス・ルイス 「秘密の色層」』 会場: 川村記念美術館 スケジュール: 2008年09月13日 (土)〜 2008年11月30日 (日) 休館日:月曜日、および11月25日(11月24日は開館) 住所: 〒285-8505 千葉県佐倉市坂戸631 電話: 043-498-2672 ◎参考サイト ・川村記念美術館 公式サイト トップページ (このページの一番上の作品写真が、私が一番好きな作品〈アンファールド〉シリーズです。えへへ。) http://kawamura-museum.dic.co.jp/ ・上記サイト内の 開催中の展覧会のページ 『モーリス・ルイス 秘密の色層』 http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html |
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